2015年8月23日日曜日

東京タワー夜景撮影

前にもどこかで書いた気がしますが、スカイツリーと東京タワーなら、東京タワーの方が好きです。
東京タワーは建造物としての造形が美しいのと、サイズが丁度良いので、写真に撮影した時も周りの建物とバランス良く調和させることが出来ます。

東京タワーの撮影スポットもあちこちにあるのですが、お手軽なのは世界貿易センタービルの展望台です。
世界貿易センタービルから観る東京タワー、特に夜景は美しいです。
とても良い夜景スポット、かつ、デートスポットだと思うのですが、意外と人が少ない穴場です。

昨日は東京タワーのライトアップが通常のランドマークライトだけでなく、20:00~22:00までダイヤモンドヴェールと呼ばれる照明になると言う事だったので、撮影に行ってきました。

16:30に世界貿易センタービルに到着して場所を確保し、夜を待ちます。
16:30位の風景

どこで撮影するのであっても場所の確保は重要ですが、世界貿易センタービルの展望台では特に重要です。
世界貿易センタービルのガラスには飛散防止フィルムが貼ってあるのですが、これがとても傷付きやすい素材なので、三脚やレンズフィルターがあたったりすると傷が付きます。
この傷が撮影する時の大敵なのです。
好きなアングルで、かつ、フィルムの傷が無い所を確保しないと、まともに写真が撮れません。


どうにか良い場所を確保出来たので、マジックタイムと夜を待ちます。

待っている間も暇なので、時々、撮影します。
夕焼け

日が沈み始めマジックタイムになると、刻々と空の色が変わります。

空の色の変化で写真の出来が大きく変わるので、ドンドン写します。
日没と同時にランドマークライトが点灯しました。

この間、習得した露光間ボカシも試してみます。

う~ん、微妙です。
ボカす量の調整が難しい。
前回、スカイツリーを撮影した時の街路灯はボカシすぎると良くない感じだったので、控えめにぼかしてみたのですが、今回はボカす量が少なすぎました。
被写体によって調整が必要です。


日が沈みきった所で、一旦撮影中断で、20:00を待ちます。

20:00になると東京タワーのライトが一瞬消灯し、ダイヤモンドヴェールライトアップが点灯されます。
ダイヤモンドヴェール

今日の目的は、このダイヤモンドヴェールライトアップを露光間ボカシで撮影すること。
早速、ボカしていきます。
少しだけボカして撮影

ボカす量をやや増やしてみました

色々と試行錯誤して、正解を導かないといけないですね。
また練習してみます。

2015年8月15日土曜日

国宝 羽黒山神社の五重塔を撮影

お盆休みをいかがお過ごしでしょうか。
私はいつもはお盆を避けて夏休みをいただくのですが、今年はお盆に合わせて夏休みをいただきました。
お盆だと色々と高いのですが、家族の休暇が合うのはお盆だけなので仕方ありません。

雨上がりの夏空

夏休みを利用して、山形県に旅行に行ってきました。
日本海側は夕日が綺麗なので、夕日を撮影したいところだったのですが、生憎、雨が続き、夕日の撮影は出来ませんでした。
代わりに何か撮影したいと思って探していたら、国宝として有名な羽黒山神社の五重塔がお盆の間、ライトアップされているという事なので、撮影に行ってきました。

山道を車で移動中に見かけた田んぼアート トトロ?

ところで山形県も暑かったのですが、暑さの質が千葉とは違いますね。
緑がとても豊かなせいか、少し日陰に入るだけで涼しく感じます。
湿度も若干低めでした。

柔らかな光をもたらしてくれる緑

羽黒山神社入り口の山門

灯籠がいい感じでした

上の写真はライトアップ前の明るい間に下見に行った時の物です。
ライトアップされる夜間にお参りするためには最低500円以上の寄付が必要となります。

羽黒山神社はその名の通り、山が一つまるごと神社になっています。
山全部がご神域ということです。
伐採等をされることが無いため、巨木が立ち並びます

山の中の所々にお社があります

気持ち良い緑と清流

山の中を進むと、巨木の間に五重塔が見えてきました。
五重塔の高さは23mあるはずですが、巨木のせいで小さく見えます

何年か前にも見た事があるはずなのですが、何故かまったく記憶に無いので、新しい体験として楽しむことが出来ました。
忘れっぽいのは困りものですが、たまには役に立ちます(笑)

夜のライトアップを想定して、色々とアングルを考慮して三脚を据え付けカメラテストします。

被写体が良いお陰で、良い写真が撮れました。
この写真もかなり良い写真だと自己満足です。

縦構図でも撮影


カメラテストをして構図が決まった所で、いったんホテルに引き返し、夕方のマジックタイムを待ちます。
日没30分前に五重塔に着くように調整して、撮影に出発です。
夜間参詣には先ほど書いたとおり500円以上の寄付が必要ですが、寄付をすると提灯を貸してくれた上、元気お守りというお守りをいただけます。
お守りまでいただけるのならと1,000円寄付したつもりだったのですが、500円のお釣りをくれたので、敢えて主張せずに受け取りました(笑)

さて、五重塔に到着してみると人っ子一人いません。
てっきりカメラマンがたくさんいると思ったのですが…。
まぁ、撮影には人がいない方が好都合です。

空が少し暗くなり始め、ライトアップが始まりました

この写真を撮っている頃は人が少なくてラッキーと思っていたのですが…。

この写真の頃は真っ暗

上の写真は日没後、20分位の時に撮影したのですが、塔や周りの森はライトアップされているから明るいのですが、ライトアップされていない周りの森は、本当に真っ暗です。
森の音しか聞こえない、真の暗闇です。
ご神域の山、深い森の中に独りっきりと言う事で、本当に怖かったです。

私もいい歳ではあるのですが、この歳になっても恐ろしい物があるんだと再認識しました。
私の恐ろしさとは裏腹に五重塔の美しさは光の中で増していきます。

今回のベストショット

満足の行く写真が撮れたので、500PXに出品してみました。

ところで撮影している時、人にはほとんど会わなかったのですが、大量のアブには会いました。
一人で夜の森に入るのは久しぶり過ぎて虫対策をするのを忘れていました。
アブに噛まれると、とても痛いです。30箇所以上、噛まれました。
アブやブヨは通常の虫除けではどうにもなりません。また痒み止めもほとんど効果がありません。
アブやブヨ専用の虫除けがあるので、これから自然の豊かな所に遊びに行く方は注意して下さい。

2015年8月10日月曜日

昨日のスカイツリー撮影で新テクニック習得!

お盆は皆様はいかがお過ごしでしょうか。
例年だと私はお盆は関係無くお仕事ですが、今年はお盆に合わせてお休みを頂きました。
のんびりと過ごす予定です。
連休二日目の昨日は、浅草でスカイツリーの夕景から夜景を写してみようかと思い立ちました。

 露光間ボカシを使った撮影

さて、表題の新テクニックですが、厳密に言うと新テクニックではなくて、以前から使っていた露光間ボカシというテクニックです。
どんなテクニックかというと、私は夜景を撮す時にはシャッターを5秒~30秒開けておく長時間露光というテクニックを良く使います。
長時間露光撮影を行なう時に、最初は被写体にピントをピッタリと合わせておくのですが、シャッターが開いている間に、ピントをわざとボヤカします。
そうすると、ピントはシャープに合っているのに、フワッとした独特の写真が撮影できます。

なんでわざわざ新テクニックと言うのかと言えば、以前使っていたZeissのFE35mm単焦点レンズだと、露光間ボカシを行っても、露光間ズームを行ったように、写真に動きが出てしまっていたのです。
Zeiss 35mm FEレンズでの露光間ボカシ イルミネーションが流れてしまっています
 
何度試しても、上の写真のようになってしまい、成功した試しがありませんでした。
その為、これはレンズの特性かもしれないと思っていましたが、新レンズが来たので、露光間ボカシに再度挑戦してみようと思い立ったわけです。


日没30分前に吾妻橋に三脚を据え付け、日没を待ちます。
日没後、雲が赤く染まりました
 
ところで、この日の浅草は、アメリカ人のボーイスカウトをたくさん見かけました。
ジャンボリーでも開かれていたようです。
私もボーイスカウトだったので、自分が参加していたジャンボリーを懐かしく思い出しました。
 
さて、いよいよスカイツリーが点灯し、本格的な夜景の時間です。
露光間ボカシに再挑戦です。
まず、最初の一枚。
露光間ボカシ大成功です!!
 
上手くいきました!!
思わず、ガッツポーズが出ました。
ピントはピッタリあっていますが、街路灯がぼんぼりのように柔らかく写っています。
その後、何枚か練習し、ピントをボヤかす時間やどれだけピントをずらすかで仕上がりが変わることに気が付きました。
 
思い切りピントをずらした上に、ずらしながら止めたりしてみました
 
上の写真だと、あまりに街路灯がボヤけているので、今度は少しだけピントをずらしてみました。
今度は控えめなボケ方
 
何度も練習して、思い通りの撮り方が出来るように練習してみたいと思います。
 
せっかくなので、桜橋でも撮影してみました。
川への映り込みを活かしてみました
 
やはりボカし方を変えると少し雰囲気が変わります
 
夜景撮影での表現方法が増えました。
上達している実感がある時、とても楽しい気持ちになります。

 
 

2015年8月2日日曜日

江戸川花火撮影

東京の花火大会といえば、一番有名なのは隅田川花火大会でしょう。
しかし、隅田川花火大会は河川敷が無いため、観る場所が狭いのが難点です。
また、隅田川花火大会の打上数は2万発ですが、会場が2箇所に分かれているため、それほど多く感じられないのが難点です。
今年の江戸川花火の様子

そこで私がお勧めするのは江戸川花火大会です。
江戸川の河川敷を使って打ち上げるのですが、観る場所は広い河川敷を自由に使って良いため、打ち上げ直前に行ってものんびりと座って観ることが可能です。
また、打ち上げ発数は1万4先発ですが、1会場なので見応え充分です。

昨年は上手く花火を撮影できなかったので、今年こそはと気合が入りました。
今年はVario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM IIレンズがあるので、出来得る限りの近距離から見上げるようにして撮影したいと思い、お昼から場所取りに出かけました。
花火を楽しむだけなら、ある程度離れている方がいいのですが、広角で下から煽って臨場感を出したかったのです。

Vario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM II

ところでVario-Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSM IIは防塵防滴に配慮するあまり、フィルターをつけると空気の逃げ場がなくなってズームが出来なくなる不具合がありました。
もう無償修理期間は終了しましたが保証期間内ですから、お持ちの方は修理窓口にご相談して下さい。

さて、日中の暑い中、テントやクーラーボックス、シート、撮影機材等々を持ち歩いて、江戸川河川敷の打ち上げ会場近くを目指します。
朝から場所取りのためにシートだけ敷いておく手もあったのですが、それはズルいような気がしていたので、実際に夜まで待機しようと思ったのですが…。

打ち上げ場所近くの特等席はシートのみがビッシリと敷かれています

花火の打ち上げ会場近くの特等席は、お昼から場所取りシートがびっしりです。
近くにいた方にお話を伺ってみると朝5時に来てシートだけ敷いて、夜まで放置だそうです。
来年からは私もこうします。
このような状態は打ち上げ場所近くだけで、ある程度離れしまえば、打ち上げ直前に来ても余裕で座れます。

さて、1時間以上歩いて撮影場所に辿り着いた後、テントを立てたりしていたら、すごい汗をかいて脱水症状から熱中症ぼくなったので、コンビニで飲み物と氷を買って公園で休みました。

公園で私を暑さから守ってくれた木

熱中症にはアクエリアスと氷が効きます

この日は熱中症で22歳の交通整理員が亡くなったとニュースで聞きました。
本当に皆様、熱中症に注意して下さい。

冷たい水分を摂取して元気を取り戻した後は、河川敷のテントに戻って、氷枕を使ってゴロゴロしながら夜を待ちます。
幸い、風があるので日陰にさえいれば楽に過ごせました。

打ち上げ前の空の色

上の写真で中央に見える黒い物は、仕掛け花火を持ち上げているクレーンです。
これから上の写真の空一杯に花火が上がると思うと楽しみでした。

オープニング

オープニングは華やかに色とりどりの花火が、まとめて上がります。
肉眼で見ると感動なのですが、どこに上がるかは上がってみて初めて分かるのと、明るさに対応できず、オープニング撮影はほぼ失敗でしたorz

メゲずに撮影を続けます。



打ち上げ場所の至近距離から撮影しているのですが、真横からの撮影のため、横方向でなく手前から奥の縦方向に打ち上げ場所が広がっているようです。
横構図を使って空一面の花火を撮影したかったのですが、これでは余白が増えてしまうだけです。
縦構図に切り替えて、撮影を続けます。



写真で言うと右から左へ、かなり強い風が吹いていたので、花火の軌跡が流れます。

なるべく沢山の色を写し込めるように撮影します

面白い効果が出ました

動きのある写真になりました

月と花火

それにしても、やはり花火撮影は難しい!!
硬度も打ち上げ場所も一定せず、予測が出来ません。
動物以上に動きが予想できません。何度も練習あるのみですね。

来年は打ち上げ場所に対して、真正面から相対できる協賛席に協賛金を払って陣取りたいと思います。
やっぱり横構図で空一面の花火が撮影してみたいです。
来年も頑張って写したいと思います。